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地中海世界の歴史 5

講談社選書メチエ 805
本村凌二/著
著作者
本村凌二/著
メーカー名/出版社名
講談社
出版年月
2025年1月
ISBNコード
978-4-06-538319-3
(4-06-538319-6)
頁数・縦
267P 19cm
分類
新書・選書/選書・双書 /講談社メチエ
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価格¥2,200

出版社の商品紹介

出版社からのコメント

一人の歴史家の視点で古代地中海文明の4000年を描く全8巻シリーズ、好評第5巻。講談社選書メチエ創刊30周年特別企画。第5巻からは、いよいよローマが主役となる。4巻までに描かれた、ギリシア文明とヘレニズムの時代と並行して、イタリア半島ではローマ人が着々と力をつけていた。紀元前753年に建国伝承を持つローマは、7代の王政の後、ローマ人がエトルリア人の王族を追放して、前509年、みずからの国家を樹立する。徹底して「王の独裁」を嫌うローマ人の国家は、著者によれば「共和政ファシズム」と呼ぶべき政体で、国内では共和政を貫きながら、国外には覇権主義を振りかざし、困難な時ほど力強さを見せるようになる。ローマ人はギリシア人と異なり、何よりも故国の土地にこだわった。新天地に植民都市を築くのではなく、ひたすら国土を広げ、祖国を強くするために戦った。この「祖国」というものこそがローマ人の発明であり、それを守るために、父祖たちの遺風と伝統を重んじ、勝つことにこだわったのである。こうして、前3世紀半ばまでにイタリア半島を制したローマ人の前にたちはだかったのが、カルタゴだった。東地中海沿岸を故地とし、航海と商業で栄え、アルファベット式の文字を開発した地中海古代史の一方の主役、フェニキア人の国家である。名将・ハンニバルを擁するカルタゴと、スキピオ率いるローマの戦いの帰趨が、その後の地中海世界の大きな転換点となる。目次はじめに第一章 伝説の中で戦いが始まる1 建国伝説と王政七代2 忘却のエトルリア文明3 共和政ローマの政治と法4 カミルス伝説と「国辱の日」第二章 偉大な父祖たちの半島1 保護と奉仕の絆2 サムニウム戦争の半世紀3 「共和政ファシズム」と民衆の熱気第三章 運命の巨大な褒賞1 カルタゴとローマ2 シチリア争奪戦−−第一次ポエニ戦争3 ハンニバル対ローマの「剣と盾」−−第二次ポエニ戦争4 大スキピオとハンニバルの明暗−−ザマの決戦第四章 地中海の覇者へ1 ヘレニズム諸王国との対決−−マケドニアとシリア2 国粋主義者カトーの苛立ち3 「ギリシアかぶれ」とローマ社会4 カルタゴ滅亡−−第三次ポエニ戦争おわりに参考文献索引

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